おせっかいな試聴



短調と長調で遊ぶ(笑)
〜悲劇の結婚式〜(謎笑)


さてさて!今回のコラムでは(?)、徹底的に音楽で「遊んで」みようと思います(笑)
  タイトルを見てだいたい予想はつくかとは思いますが、音楽というのはおおまかに「明るいヤツ」と「暗いヤツ」に別れ、前者は長調、後者は短調の曲ということになる。今回はこれらを逆転させて遊んでみようというわけである(笑)またはそれにちなんで、ついでに「調」というものの話も勝手に書いて語っていく予定です(笑)

  それではまずはこのバカ曲をお届けしましょう♪(笑)
   ↓
【ネコ踏んじゃった 嬰ハ短調 〜ネコ大怪我〜】
作曲:誰なんだろう??笑
編曲:TAKAYA
MIDI作成:TAKAYA

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  という感じになっています(笑) 本来、ネコ踏んじゃったは明るい曲(変ト長調)なのですが、コレを暗く短調にするとこういう感じになるということです(笑)一応ストーリーとしては、ネコを踏んじゃったというのは同じなのだが、その踏み方がかなりキツく踏んづけちゃってネコが重症な怪我を負ってしまったというストーリーです(謎笑)悲劇を醸し出すために最後にベートーベンの「ソナタ悲愴第一楽章」の最後の一部を意識した部分を設けてみた♪(笑)

  さて、で、このように長調の曲を短調に変身させる方法ですが、まぁ音楽をやっている人ならば、そんなに難しいことではないかと思うし、同じようなことをして遊んでる人も結構多いと思いますが、とりあえず軽く説明してみます。

譜面


まず一番上の譜面aは、Cメジャーのスケールです。
コレを短調のCマイナースケールに変換すると譜面bになります。
一応理論的にはメジャースケールをマイナースケールに変換させるにはメジャースケールのルート音に対して3度・6度・7度の音を半音下げればいいわけです。
  しかしながら、それだけではごくごく単純なマイナースケールでしかありません。そういうワケで、短調は短調でも色々とバリエーションがあったりします。
  譜面cのようなスケールも存在し、まぁこれはクラシック出身だったりピアノを習った事がある人はかなりこのテの音の響きが好きな人も多いことでしょう。クラシックスケールとかナンとか呼ばれてるらしいです(あんま知らんが/汗)。クラシックっぽい雰囲気の重さというか、あとはなんとなくインドっぽくなったりとか、まぁ東洋チックな雰囲気(?)が出ます(謎笑)おーいーしーいー牛乳飲むのだピョーーン(謎)
  さらに、短調系のバリエーションはまだあり、譜面cのクラシックっぽいスケールと少し似たような感じで、妙に日本調っぽいというかサムライチックというような雰囲気な(?)、譜面dのようなのもあります。私はこーゆーのがかなり好きです(笑)
  しかぁぁぁし!!これだけではまだまだマイナースケールの幅は狭い。譜面cや譜面dのような響きを用いたモノは世に溢れかえっているし、まぁ言ってしまえば「ありきたり」とも言える。そこで現代的に一歩進むマイナースケールを目指すには、やはり「理論にとらわれない自由な音の使い方」をするということに尽きます。
  譜面eはその一例で、ドからドまでの音の中であらゆる半音階をほぼ全部自由に使い倒し、独特のうねりや新しさを追求するのです。
  この譜面eの例では12音階の中であえて「E」の音だけは使っていません。何故なら、マイナースケールの中で一番使うべきでない音はおそらくその「E」の音だけだからだと私は思うからです。どういう事かというと、Cメジャーの和音「ドミソ」の中で一番重要な音は「ミ(E)」、つまり3度の音であり、Cマイナーの和音「ドミ♭ソ」の中で一番重要な音は「ミ♭(E♭)」。Cメジャーの和音を弾こうとしてもし「ミ(E)」を弾かなかったら、それがメジャーなのかマイナーなのか解らない。だから「ミ(E)」は重要。一番最低限、ベースが低音のルート音のドを支えて、その上にピアノでミを一音弾くという超略した音の構造でもCメジャーは成り立つともいえます。「ミかミ♭か」がメジャーとマイナーを大きく左右する音なので、Cマイナーの中でソロなどを弾く場合には一番避けるべき音は「ミ」だと思う。
  とはいっても別に「ミ」を使ってはダメというワケでもないともいえたりする(笑)なんか以前のコラムでもこのような事を書いた覚えがありますが、とにかく音楽の中で使っていけない音というのは音の流れの中で確かにあるにはあるが、逆にないといえばなくて、どんな音でも常に全部使っちゃってもいいという事もいえます。あぁなんか説明難しい・・・(笑)

  さて、それではCマイナースケールだけにとどまらないCマイナーな曲の中でのソロなどのアプローチの一例を・・・
  ↓
【Cマイナースケールの可能性】
作曲:TAKAYA←別に曲ってほどでもないが(笑)
編曲:TAKAYA
MIDI作成:TAKAYA

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・・・と、まぁこういう感じで、これはずっとCマイナーな中でソロっぽいコトをやる場合の例だが、最初は普通の単純なCマイナースケールを用いてるだけで、次第にクラシックスケールやら果ては12音階全てをくまなく用いるソロとなっています。まぁコレは全部マウスでプチプチと手で打ち込んだものでキーボードを手で弾いてリアルタイムレコーディングしてるワケではないので、弾くとしたら妙に超絶に近いっぽいが(笑)、まぁ後半部分などはキーボーディストの場合はピッチベンドホイールレンジをプラスマイナス12などに設定しといて、右手で同じフレーズ弾きつつ左手でピッチベンドホイールを上げ下げしていじくりながらやればソレっぽくなる的なフレーズになってます(謎笑)


別れの曲EXCESSIVE

  さて、ところでショパンの別れの曲とは有名な曲であるが、この曲、タイトルが暗いのに、曲が結構そこそこ明るいっぽかったりする。それはこの曲の始まりの部分が何気に長調であるからである。まぁそもそも「別れの曲」というタイトルは某映画にちなんでつけられた後つけのタイトルであって、ショパン本人がつけたものではないみたいなのでアレなんですが、この別れの曲をもっと暗く、もっと別れの悲愴感をただよわせ狂気漂うほどの悲劇的な曲にしちゃおうと、TAKAYA君は頑張りました(笑)
  ではどうぞ♪途中でビビらないように(謎) ※excessive=極端な、過剰な
     ↓
【別れの曲EXCESSIVE〜狂気と無気力のなかで・・・〜】
曲:ショパン
編曲:TAKAYA
MIDI作成:TAKAYA

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・・・と、こんな感じに仕上げました(笑)
  どこか間のヌケた感じがしますが、それもまたよし(笑)
  ちなみに途中で突然ゲロ吐きそうな狂気的部分がありますが(笑)、あの部分って知ってますか?別れの曲は、最初の有名な部分を知ってる人は多いが、その後の中間部はあまり知られていない気がします。ピアノピースでこの曲の難易度がF(上級上)というのはその中間部分の難しさによるものであると思います・・・ひゃ〜って感じで譜読みも弾くのもかなり難しいっす(苦笑)まぁかといって勿論有名な部分もシビアに言えばレガートに弾くのが難しいとか感情が難しいとかあるんですが。
  まぁとにかくこのTAKAYA編曲版「別れの曲Excessive」は、本来の別れの曲をより悲愴的・狂気的に編曲することに成功できたと思う(多分/笑)
  ストーリーは、やはり「別れ」がテーマで、まぁ最初は普通に主人公は別れを悲しんでるのだが、次第にその悲しみは抑えきれない感情となり、ついに狂気大爆発!!!(笑)うぉぉぉ〜〜どりゃ〜〜〜!!!!と暴れまわし(笑)、最終的には荒れ狂い疲れてヘナヘナになり、曲の終わりの感じから察するに主人公は海に身を投げて自殺したと予想され、人生という時間の終わりのチャイムも鳴ってます(笑)
  あぁぁ〜実に切ない曲なんですよこれは。(泣笑)

  ここでちょっと「調」の話をしてみることにします。このコラムの最初に曲はおおまかに明るい曲と暗い曲に分かれると書いたが、実はこれは、必ずしもそうとは限らないのです。いや、むしろ、イイ感じなグッとくるような曲は「長調とも短調ともいえないような」曲が比較的多いです。私がこれまでに作ってきた曲も、たいていは長調とも短調ともいえない中間的なものが多い。
  これは作曲の技法ともいえるのだが、暗い雰囲気の音と明るい雰囲気の音を横の音の流れの中でうまく交錯させ、「切ないけど暗すぎない、暗すぎないけど、やはり相当暗く重い精神、だがその中にもかすかな希望と元気」のようなものの表現が音楽でできるわけで、またそういうものは私のお得意分野でもある。(←日本語ややこしい/笑)
  短調か長調かというだけの要素に限らず「調(key)」も、「何調とはいいにくい曲」が多々ある。一曲の中で様々に調が転調したりというのは、ある程度作曲に慣れてる人なら当たり前にする要素である。勿論たまにはずっと一曲中調が変わらないシンプルなものもあったりそれなりのよさもあったりするとは思うが、基本的には転調をうまくすると曲全体が豪華になり、転調がなく平坦だと曲中の中ダルみというか、なんとなくダルくなりがちだが、転調によって曲はよりドラマティックに、音の動きという力で人の心をくすぐることだってできると思う。当然そこにグッっとくる歌詞なんて乗せた日にゃ〜もーそりゃ〜ハンカチ用意って事になるんじゃないっすか?(笑) 
  転調の仕方も、「いかにも」なコードの流れをあえてちょっとズラしたような意識で転調したりすると作曲の幅も広がると思う。作曲初心者の場合、例えばCメジャーからAマイナーに転調などの、いわゆる平行短調への転調は簡単に思いつくと思いますが、そのうちそんなことではすぐネタつきるはずです(笑) そこでもうちょっとオトナな作曲へと進歩しようとした時、例えばCメジャーからC#マイナーadd9、CメジャーからF#マイナーなど、あえてあまり関係の親しくない調への転調やコード進行などを覚えると、無条件に理屈なく胸に一瞬グッとくる音の流れがまだまだ存在することに気付いていったりするわけです。シャープやフラットが少ない系の調と多い系の調(嬰や変ナントカ調)を自由に行き来できるようになればかなり音楽を操れると思います。最初普通〜なハ長調やイ短調から始まったとしても、上の例でハ長調から嬰へ短調に転調したならば、その後も嬰ハ短調などへの道のりが近くなったりして(??)、まぁ幅が広がるわけですね。勿論その転調する時の音の流れとか自然さとかは、自分で工夫するなり研究するしかないでしょう。まぁ例えば「斜進行」なんて技があったりしますが、そういう風なやり方であれよあれよという間に自然とドンドン横の流れの中で調が七変化していくというやり方は、まぁ慣れるか、はたまたひたすらじっくり考えて作りこむか・・・まぁショパンのような天才なお方は普通〜に平気な顔してソレをやってのけてたんでしょうけどね・・・尊敬です。 まぁ作曲をしている人で、もし何か自分の曲に物足りなさを感じている人は、そこらへんも考えて曲を作るとまた一歩進めると思います。曲を作るっていうのは「あらゆる方向あらゆる要素あらゆる視点から4次元的に立体的に曲を作る」っていう事が大切だと思う。そのためには単純に日ごろからどんだけ小さなバカげたことでもゴチャゴチャ色んな事を考えすぎるような性格っていうものも必要だと思います。やっぱ音楽は精神を映し出すものだって思うから、人間的に薄っぺらすぎたり単純すぎる人物などからは人の何かを動かしたり強靭な音楽は到底生まれるハズもないと思う。ホントに。なんか妙に説教クサッ(笑)
  ちなみに転調はそれこそショパンなんていう人はソレの天才だと思う。ごくごく自然さを保ちつつ複雑に華麗に転調してゆく・・・本当にスゴイとしか言いようがない。スゴイなぁ・・・・(尊敬)



=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

悲劇の結婚式

  さて、それでは最後に、長調と短調で遊びまくった曲をお届けいたしましょう!(笑)
  本来悲愴的な曲を歓喜に、本来歓喜的な曲を悲劇に・・・(笑)
    ↓
【革命ライトネスと結婚行進曲ダークネスと2人の運命…〜悲劇の結婚式〜】
編曲:TAKAYA
MIDI作成:TAKAYA
Special thanks:ショパン、ベートーベン、メンデルスゾーン(笑)


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・・・と、いうワケでどうですかぁぁ!!(笑)ヘッポコプチピアノリサイタルのコーナーでもTAKAYA管理人のヘボ演奏をUPしたりしているこのショパンの「革命」は結構有名だと思いますが、まぁ本来悲しみに溢れた曲がここまで爽やかに明るく変身するってのも感動モノです(笑)まさに、光と闇、白と黒! さらにメンデルスゾーンの「結婚行進曲」も超有名だが、これもまた見事に暗くなってます(笑)結婚行進曲のパパパパーンのリズムとベートーベンの「運命」が密かに同じだという事で、「運命」も曲の中にフュージョンさせて編曲しちゃいました(笑)
  こんな編曲をもしショパン様とベートーベン様とメンデルスゾーン様が聴いたら、私は怒られるのだかどうだか謎ですが(笑)、まぁ許してくださいよ(笑)
  ちなみに最後の終わり方は妙に感動のフィナーレ的な音の響きの終わり方にしましたが、二人は幸せになれたのでしょうか?(謎笑) 一応ストーリーとしては、最初の「明るい革命」の部分は婚約でルンルン途中で緊迫感があるところは、結婚式当日に相手が来ない、教会は結婚行進曲ダークネスに包まれ、悲しみにに浸っているところへ・・・多分ただ遅刻とかでなんとか来たんでしょう(謎笑)最後は二人は幸せっぽいですね(笑)

  長調と短調・・・なかなか奥が深くて楽しいです(笑)皆さんも是非色々と遊んでみましょう♪(笑)

  ではでは♪




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